2012年7月15日(日)。この日は一生忘れられない日となりました。3ヶ月間の療養明けの日が加印吹奏楽祭本番の日。偶然にも、58歳の誕生日とも重なっていました。たった4回ほどの合奏で迎えた本番は、緊張と不安以上に喜びがあふれかえったステージとなり、正に感動的なものとなりました。 音楽とは正に「いきもの」だなと感じました。指揮者としてこれほど嬉しい気持ちで指揮をさせてもらえたことは、長い指揮者生活の中でも、そうたくさんあったわけではありません。 「筆舌に尽くしがたい」という言葉がありますが、このステージをどう表現して良いのか言葉が見つからないほどです。 私の療養中に、この日を迎えるために生徒達は日々どれほどの練習を積み重ねてきたのか、そして、心から私の復帰を待っていてくれたことが音を通じて私の心に突き刺さりました。このような素晴らしい生徒達に恵まれたことは、正に教師冥利に尽きます。この職業を選んだことを今日ほど嬉しく感じた日はありません。ご心配をおかけした皆様、支えていただいた方々全てに心より感謝申しあげます。ありがとうございました。 |